ギャンツェ パンコル・チョーデ(白居寺)チベット

ギャンツェ(Gyantse)にある「パンコル・チョーデ(白居寺/Palcho Monastery)」は、チベット仏教の古刹で、多様な宗派と建築様式を融合した重要文化財です。
📜 歴史と背景
名の由来:「Pelkor Chode」は、9世紀にこの地に住んでいた王族ペルホルツェン(Langdarma王子の子)に由来します 。

創建時期:14〜15世紀にギャンツェ王(Rabten Kunzang Phak)によって建立。寺院(Tsuklakhang)は1418〜1428年、巨大ストゥーパ「クンブム」は1427〜1437年に完成しましたた。

宗派構成:サキャ派、カダンパ派、ゲルク派(黄帽派)の3宗派が共存するユニークな寺院です 。

建築的・美術的特徴
🕍 クンブム・ストゥーパ(Kumbum/百千仏塔)
地上32m、9層構造。

108の礼拝堂・76のチャペルがあり、内部に約10,000体の仏像と壁画が配置されています 。

チベット最大級かつ唯一無二のマンダラ立体構造を持つストゥーパです 。

🛕 ツクラクラカン本堂(Tsuklakhang Monastery)
3層構造の主堂。

48本の柱、巨大な銅製釈迦如来像(高さ約8m)、護法神や守護王の像、さらには王族の肖像画などを収蔵 。

精密で古色豊かなチベット画、マンダラ、多様な密教・顕教の要素が豊富に描かれています 。

🏯 境内施設
各宗派所有の僧院(Zhacangs)が敷地内に点在し、最盛期には16〜18の僧院がありましたが、現在はゲルク派を中心に3つ程度が使用中です 。

壁画・タンカが多く、外壁にも仏眼や曼荼羅図が描かれています 。

歴史的事件と修復
1904年英軍侵攻:ヤングハズバンド率いる英軍が寺院を占拠し、一部の仏像・巻物を奪取、寺内に銃痕が残されました 。

1959年・文化大革命期:一部破壊されましたが、その後大規模な修復によって再興されました。僧侶数は当時1,520名 → 現在は約80名ほどです 。

祭り・行事
Saga Dawa(サカ・ダワ)祭(旧暦4月15日):釈迦の生誕・成道・入滅を祝い、500名以上の僧侶による経典読誦、地元住民による馬術・弓術パフォーマンスが行われ、非常に盛大です 。

アクセス:ラサから南へ約230km、シガツェから東へ約100km。ギャンツェの市街地から徒歩圏内
。

チケット:寺院+クンブム入場で約60元;ストゥーパ内部の写真撮影に追加約10元が必要です 。

最適な訪問時期:6〜8月や秋がおすすめ。高地(標高約3,900m)にあり夏は涼しく、冬は乾燥して寒いですが雪は少ないです 。

注意点:クンブム内部は薄暗いので懐中電灯があると便利。礼拝時は時計回り(左回り)で回廊を巡るのが作法。

✨ パンコル・チョーデ(白居寺)は、文化・宗派・建築様式の多様性と歴史を併せ持つ稀有な寺院です。天空を湛えるクンブムを中心に、豊かな壁画や古代建築が織りなす空間は、一見の価値があります。ギャンツェ観光では必訪の名所です。

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