タイ最北端の地 メーサイの国境
タイ北部チェンライ県メーサイとミャンマーのタチレクとを繋ぐメーサイ国境検問所は、新型コロナウイルスの影響2020年3月23日から約3年間閉鎖されていましたが、2023年2月20日ようやく再開となり国境を超えてミャンマーに入国してきました。
イミグレーションの人によると「再開後の初日本人だよ!」と言われました。
ただ、タイ人または外国人がメーサイ国境を超えてミャンマーを訪問する場合、メーサイ地区事務所を訪れるか、チェンライ入国管理局でパスポートを提出し、一時国境通行証を取得しなければなりません。また、印刷されたワクチン接種証明か陰性証明が必要です。
ワクチン接種証明無しでメーサイ国境を超えた話し(クリックで展開)
元々ミャンマーに行く気も無くタイに無計画旅行に来ているのでワクチン接種証明も陰性証明も持っていません。
ミャンマーに入国するには当然、英語の陰性証明が必要なのですが、無いけれども、ここまで来たからには、どうしても国境を超えたい!もう、その気持は抑えられません。
スマホの中のワクチン接種証明の写真を印刷
そうだ!帰国時用のVisit Japan Web に登録用のワクチン接種証明の写真がスマホの中にあるぞ!と、思い出して、まずはタイのイミグレーションの受付けの人に写真でも大丈夫なのか聞くと「印刷してないとダメ」と言われました。
そこからが問題です。私のスマホの中にある写真をどうやって印刷するのか。日本ならコンビニで簡単に印刷出来ますが、ここはタイのメーサイ。セブンイレブンはありますがコピー機は置いてありません。
とにかく人に聞きます。(英語もタイ語も話せないのでジェスチャーとGoogle翻訳)ホテルで印刷を頼んでもダメ。飲食店で頼んでもダメ。雑貨屋さんで頼んでもダメ。その辺を歩いている人に聞いても知らないと言われてダメ。30~40人に聞いてもダメ。1時間以上ウロウロして疲れ果てた頃に、宝くじ売りのおじさんに聞くと、私のスマホのLINEアプリを見つけて勝手に友だち追加して自分のスマホから家の奥の方で印刷をしてくれました。
もう、1時間以上暑い中を歩き回って40人以上に聞きまくっていたので感動で、お礼をしようと100バーツを渡しましたが5バーツくれと言って5バーツだけしか受け取られませんでした。ホントに助かりました!
日本語のワクチン接種証明が通用するのか
当然、印刷してもらったワクチン接種証明は日本語です。私は「話せば分かる!」という気持ちでイミグレーションに向かいましたが全く英語もタイ語も話せません。タイのイミグレーションで日本語のワクチン接種を見せて「これでOK?」と聞くとイミグレーションの人は笑って「ミャンマーで聞いてみて」という感じで、とりあえず出国はさせてくれました。国境を超えの橋の写真を撮りながら、陸路を歩いて国境を超えの快感を噛み締めながら橋を渡り、ミャンマー側のイミグレーションで入国の手続きです。日本語のワクチン接種証明書の写真の印刷を渡すと「???」という顔をして別室に連れて行かれました。狭い暗い別室で待つこと15分。イカツイ若いミャンマー人の人が来て「何だこれは?」みたいな事を言ってきます。Google翻訳と少しの英語の単語のみで一生懸命に説明しますが、聞く気が無いのか相手にされません。ここで諦めては負けだ!という気持ちで一生懸命大声を出して説明する事30分。「OK」と、無事にミャンマーイミグレーションを通過してミャンマーに入国成功しました!
*よいこの皆様は絶対に真似はしないでください。
タイ最北端の地 メーサイの国境の場所
ワット プラタート ドーイ ワオ
ワット プラタート ドーイ ワオは、高台にあるメーサイの市街地から、国境のサーイ川に架かる橋も、ミャンマーのタチレイの市街地も一望出来る寺院です。
ワット プラタート ドーイ ワオは、別名「サソリ寺」とも言われ、国境側に、大きなサソリの像があります。サソリ像の横には、展望台やカフェがあり、ゆっくりとジュースやコーヒーを飲みながら景色を堪能出来ます。
ワット プラタート ドーイ ワオの場所
ワット プラタート ドーイ ワオに行くには国境からメーサイの市場内を通り、徒歩10~15分ですが、長い急勾配な階段があるので暑い時はかなりキツいです。
横に自動車道もありますのでトゥクトゥクに乗せてもらって一番上まで登るのがオススメです。私はバイクで登ったので楽ちんでした。
タムルアン洞窟(2018年6月に13人の子供が閉じ込められた遭難事故があった洞窟)
2018年6月23日、地元のサッカーチーム「ムーパ・アカデミー」のメンバーであるコーチ1人と少年ら12人の計13人が洞窟内に入り、当時は雨季に入っており、大雨で洞窟内に大量の水が入り込んだ。その結果、洞窟内の水位が上昇して大半が水没したため、脱出できない状況に追い込まれ世界的なニュースになった。7月10日までに13人全員が救出されたが、救出活動中にダイバー1人が殉職。さらに翌年、救出活動に参加したダイバー1名が、作業中の怪我による感染症で亡くなった。現在、ニュースで有名になったタムルアン洞窟は観光地化してお土産店も数件出ています。
タムルアン洞窟の詳細を見る(クリックで展開)
タムルアン洞窟に到着すれば駐車場から暑い中、洞窟まで徒歩で15分くらい歩かなければいけません。
タムルアン洞窟の手前に大きな石碑があります。
石碑の左下に女の子が座っていますが、1時間ほど洞窟見学をして帰る時にも同じ場所に女の子は座っていました。何をしているのでしょう? こんな空気感が大好きです。
駐車場から徒歩15分。やっとタムルアン洞窟の入り口までたどり着きました。汗だくです。
汗だくの中、階段があります。でも洞窟の入り口が見えているので頑張って登りましょう!
タムルアン洞窟の入り口には民族の説明看板や
タムルアン洞窟の説明看板や
タムルアン洞窟がある山の形が女性が横たわった姿に似ており、この洞窟は「男性に強い恨みを持って亡くなった女性の体内」と言われていて、地元の人達には恐れられている。
タムルアン洞窟がある山の形が女性が横たわった姿に似ている説明
やっとタムルアン洞窟の入り口にたどり着きました。
入り口にはタムルアン洞窟遭難事故の当時の写真が飾られています。
タムルアン洞窟の内部地図と事故当時の状況説明(たぶん)
遭難事故当時の救命道具や衣類も展示されています。
救出方法などが書かれているのではないでしょうか。(たぶん)
タムルアン洞窟の入り口には沢山の展示物があり、奥に進みます。
入り口からすぐに階段を降りるように洞窟の奥に進みます。温度が下がり全身が涼しくなりました。
入り口から50mほど進んだ所が、蟻地獄の底のようになっており、まっすぐ奥に進む道と右に登る階段があります。
蟻地獄の底のようになっている所にタムルアン洞窟の地図がありますが、先は照明器具が無いので真っ暗です。
これが、タムルアン洞窟の入り口から50mほど進んだ所が、蟻地獄の底から、入り口を向いて撮った写真。
これ以上、奥へは照明器具が無いので真っ暗で怖いので行けませんでした。
タムルアン洞窟の場所
タムルアン洞窟へは車でメーサイ国境から約20分です。タクシーやトゥクトゥクで行くと良いでしょう。私はバイクで行きました。
パーヒー村(Pha Hi Village)
パーヒー村(Pha Hi Village)とは、チェンライ県のメーサイのミャンマーとの国境近くにある山岳民族のアカ族が暮らす村です。パーヒー村(Pha Hi Village)は、コーヒー栽培が盛んで、いたるところでコーヒー豆が天日干しされており、パーヒー村のコーヒーは、フルーティーでまろやかな味わいがして美味しいと有名です。パーヒー村にあるカフェからは山沿いに家が立ち並ぶ村の風景や、時間帯によっては山間に広がる雲海を見ることができます。
メーサーイ市場
メーサイ市場はタイ最北端の街で唯一、ミャンマーと陸路で結ばれており両国の人々や物資が賑やかに行き交い活気を見せています。
メーサイ市場は食料品、衣料品・日用品・雑貨、貴金属、サングラス、お茶、おもちゃ、雑貨、電化製品などのお店がアーケード街や入り組んだ奥の細い路地の中に沢山並んでおり、市場の中には中国街もあり中国からの商品も多数あり、タイとミャンマーと中国の商品が混在してます。
メーサーイ市場の詳細を見る(クリックで展開)
メーサイ市場には野菜やフルーツも沢山売っています。日本と違う形や大きさの野菜や、見たことも無いフルーツなど盛りだくさん。
メーサイ市場にはコピー商品(偽物ブランド)のバッグやTシャツ、パンツなども沢山売られています。
メーサイ市場の全部の店を見て回ると1時間以上かかります。何百件、いや、千件くらいの店があるかもしれません。
海外の田舎の市場を見慣れている人には何も無い普通の市場に感じますが、この雰囲気を初体験の方はビックリする事ばかりと思います。
メーサーイ市場の場所
メーサーイ市場は国境のすぐそばで徒歩2分程です。メーサーイ市場を抜けるとワット プラタート ドーイ ワオの入り口に向かいます。
タイ・ミャンマーの国境・サーイ川の橋
タイのメーサーイと、ミャンマーのタチレクの間を流る川に架かる国境の橋です。
川幅は狭く、流れがあって、水は東南アジア独特の色が赤みがかっています。
また、左通行のタイと、右通行のミャンマーはこの橋の中央で、クロスして通行しますので面白い光景が見られます。
メーサーイ市場の詳細を見る(クリックで展開)
橋の中央。国旗も橋の中央でタイとミャンマーに変わる。
バイクは左通行(タイ)
青いトラック車は右通行(ミャンマー)
手前側がタイの国境警備警察
川の向こうにはミャンマーの国境警備警察
7~8m先に異国の国境警備警察がライフル銃を持って向き合っていますが、お互いに興味無さそうに同国同士でおしゃべりして笑ったりしていました。
ミャンマー側の国境警備警察は橋の下にハンモックを掛けて昼寝もしていて、ほのぼのした感じです。
メーサイのグルメ
メーサイ滞在中、美味しいものをバイクで探して、探して、探して走り回りましたが、タイ、ミャンマー、中国の文化が混ざっており、口に合うグルメに出会えませんでした。とにかく何処で何を食べても予想以上に辛いのです。日本人の中では辛い食べ物には強い方と思うのですが、とにかく辛い。ですが、1件だけメーサイ滞在中に一番美味しかった店を紹介します。
ガイヤーン(タイの焼き鳥)が有名なお店です。
ガイヤーン(タイの焼き鳥)のお店の詳細を見る(クリックで展開)
煙をモクモクさせてガイヤーンを、お店の外で直火焼き。
ガパオライスも食べましたが、赤いのは全部プリッキーヌ(タイの唐辛子)で、辛い!辛い!
そんな中、ガイヤーンは美味しかったです。日本のクリスマスに食べるローストチキンのような感じで、甘辛くてメーサイ滞在中の中では一番でした。
ガイヤーンにも「手羽先」と「せせり(鶏首肉)」があって、セセリの方が美味しかったです。
ガイヤーン以外にも沢山のメニューがあります。メーサイ滞在中に2回も食べにきました。
美味しいというよりも、メーサイの中で一番美味しかったという事です。
メーサイ チンポタワー
メーサイは古くから日本人のたまり場として名高く、チンコタワー(通称)を中心にして10軒前後の置屋(売春斡旋業)があり、その、ど真中に横田マンション(通称)がある。最大規模の売春街だった。
メーサイ チンポタワーの詳細を見る(クリックで展開)
タチレクの観光スポット7選
タチレクには「タイ・ミャンマーの国境を陸路で歩いて渡る」という事が目的で、タチレクには興味がありませんでしたが、一応、トゥクトゥクの営業に乗って観光地を回ってきました。
タチレク国境イミグレーション
タチレクからミャンマーに入国すると通常はパスポートをイミグレーションに預けなくてはいけません。但し、ビザを申請すればヤンゴンから出国したりも出来るようで、中国人が申請しているのを見ているとパスポートを預けずに入国していました。
ミャンマーに入国すると、これがパスポートの代わりになります。
帰りに、本物のパスポートと交換してからタイに入国するという流れです。
トゥクトゥクの観光案内の営業
タチレクのイミグレーションを出ると沢山の観光案内のおじさんが寄ってきます。
下の写真の「タチレク観光案内パンフレット」の説明です。 リンクをクリックでGoogleマップが開きます。 |
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タチレク シェダゴン・パゴダ | Dhammayon Temple(ダーマヨン寺院) |
Wat Thai Yai(ワット タイ ヤイ) | ブランニョン卿の記念碑 |
おじさんのトゥクトゥクの写真 | 街の宝石屋さん |
タチレク シェダゴン・パゴダ
タチレク シェダゴン・パゴダは、ヤンゴンのシェダゴン・パゴダの1/5くらいの大きさです。
Dhammayon Temple(ダーマヨン寺院)
おもちゃっぽい、ミャンマーによくあるフザけた人形の置いてある寺院でした。
Wat Thai Yai(ワット タイ ヤイ)
ワット・タイ・ヤイ(Wat Thai Yai)は、タイ人からはワット・プラ・ジャオ・ラッケン(Wat Pra Jao Rakaeng)と呼ばれているらしい。
ブランニョン卿の記念碑
タイの歴史書に頻繁に登場するバインナウン王はチェンマイやアユタヤを統治し、ビルマの領土拡大に多大な成果をおさめたビルマの英雄らしいです。
街の宝石屋さん
家族経営ぽい10畳くらい広さの街の宝石屋さんです。
タチレク市場
タチレクのイミグレーションを出て20秒。右側が全部タチレク市場。
コピー商品(偽物ブランド)天国です。メーサイ市場よりもコピー商品が何倍も多い。
タバコもコピー商品で相当安く買えるし、衣類やバック、財布、色んなコピー商品が並んでいる。
広さもメーサイ市場と変わらないくらい広く、1件1件全部の店を見て回ると1時間以上かかります。
タチレクの観光の感想
タチレクには「タイ・ミャンマーの国境を陸路で歩いて渡る」という事が目的で、タチレクには興味がありませんでしたが、一応、トゥクトゥクの営業に乗って観光地を回ってくる事、約30分。
ゆっくり回れば良いものの、興味が無いので写真を撮っては「はい次!」写真を撮っては「はい次!」という感じで30分程で全部回りました。
ハッキリ言って見どころは無いですが、タイに旅行に来て「陸路でミャンマーに入国した!」という自己満足感は得られました。
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