ホテルのセーフティーボックス(備え付け金庫)は簡単に開いちゃう説


私が1998年頃にベトナムに行った時の話しです。
ホテルに荷物をおろして街に出掛ける時に、少々の現金だけを持って、パスポートと大きな現金は、ホテルのセーフティーボックス(備え付け金庫)に入れて出掛けました。
そのセーフティーボックスは自分で暗証番号を決めて、鍵をかけて、開けるときは暗証番号を押すと開く数字の付いているボタン式の、どこにでもあるセーフティーボックスです。
 
夜にホテルに戻ってきてセーフティーボックスを暗証番号で開けた時は正常に開きました。
 
次の日の夜にホテルに戻ってきてセーフティーボックスを開けようとすると暗証番号を何度押しても「ピー」とエラー音が出て開きません。
パスポートも入っているし、手持ち以外の現金も全てセーフティーボックスに入れています。
 
暗証番号を何度押しても「ピー」とエラー音が出て開きません。
正常な、間違えない暗証番号です。絶対に間違えていません。
 
それなら、暗証番号を変えると開くのでは。と思ってい暗証番号の変更をしようと考えて色々試しましたが
セーフティーボックスは開きません。
 
自分で設定した暗証番号が間違っているはずがないので
「ホテルの従業員が開けて、盗んだか?」と、疑い始めました。
 
そういえば、当時、ベトナムでホテルの従業員が盗難する事もあるという噂を聞いた事があるので、まさか。。。
ベトナムは、その当時はネットもほとんど無く、クレジットカードの使えるところが、ほとんど無い状態の国でした。
ファーストフード店も無く、やっと、ロッテリア1号店がオープンしたという時代です。
 
セーフティーボックスが開かなければ、お金も無いし、パスポートも無いので帰国も出来ません。
意を決して、ホテルのフロントに、セーフティーボックスが開かない事を伝えに行きました。
 
ホテルのフロントの女の子が「部屋で少々のお待ち下さい」みたいな事を言うので
(ベトナム語は話せないが、たぶんゼスチャーなどで会話していたと思う。)
部屋で5分程待っていると、汚い若い男の子が部屋にやってきました。
 
セーフティーボックスが開かない事を(ゼスチャーなどで)伝えると
ニコニコしながら「オッケー!オッケー!」と言って
セーフティーをひっくり返すして
ポケットから単3の乾電池と、細い電線を2本取り出して
セーフティーボックスの裏面にある小さな穴に突っ込むと「ピー!」と音がして一瞬で開きました。

男の子が部屋に入ってきて、セーフティーボックスを開けて、部屋を出ていくまで、30秒ほどです。
 
うわぁ~!
これ、簡単に開くやん。。。
 
というお話しでした。
 
それから、セーフティーボックスは信用出来ない体質になってしまい、貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしています。
その後、何度かホテルでセーフティーボックスの裏を確認した事があるのですが、穴の無いタイプのセーフティーボックスも多いようです。
しかし、暗証番号を忘れた人用に開ける方法が必ずあって、その方法を清掃の人やホテルスタッフが知っていれば、盗り放題ということですよね。
最近は防犯カメラもあるので、そんなバカな事をする人もいないと思いますが、万が一、海外でパスポートを盗られると面倒くさいですよね~

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