タイの唐辛子(プリッキーヌ)を食べて救急搬送、病院送りになった話し

前にプリッキーヌを通販で買って酷い目に合った話しを書いたのですが、その続きです。

ホームセンターでプリッキーヌを発見!

とある日、ホームセンターで買い物をして出てくると、外の売り場にプリッキーヌの鉢植えが売っているではないか!
思わずテンションが上がり「プリッキーヌ発見!」と喜んで近付くと「メキシカンチリ」と札には書かれている。
でも、見た目は完全にプリッキーヌ!
という事で迷わず購入した。
家に持ち帰り、ベランダで育てる事に。
毎日水をやり、カワイイ、カワイイ、プリッキーヌちゃんを育てていました。
自炊でカオマンガイを作り、ベランダから10本ほどのメキシカンチリを収穫して食べていましまたが、収穫しても収穫しても出来る出来るプリッキーヌちゃん。
永遠に大量に実がなるのです。

プリッキーヌの種まき

毎日水をやり、冬になると部屋に入れて過保護に育てたプリッキーヌちゃん。
大量に実を実らせて収穫しても次から次から実を付けてくれるので消費出来切れません。
冷凍保存も出来るのでジップロックに入れて冷凍保存に入れていますが、増える一方です。
そこで、乾燥したプリッキーヌの実から種を取り出して、新たな植木鉢に植えて芽が出るか実験をしました。
春に50粒くらい種を蒔いて8割ほど芽が出ました。
成長の良いものだけを選んで10個の植木鉢に移植して育てました。
ドンドン大きくなり、4ヶ月後には実を付け始めて豊作です。
ベランダには大量の唐辛子があります。

大量のプリッキーヌ

思ったより簡単にプリッキーヌは大量に出来る事が判明。
もう、食べ切れる量ではありません。
完全に販売出来る量です。
しかし、販売先も無いし、需要も無さそうなので冷凍保存するしかありません。
そんな話しを知り合いにしていると
プリッキーヌって何?という人が
「うちの旦那さんは辛いものが大好きなのよ」と言う話しになり
「じゃあ、今度、持ってきてあげるよ。」という事で、知り合いにプレゼントしました。

プリッキーヌ鍋を食べたそうです。

知り合いの方は自宅で私が差し上げたプリッキーヌで鍋をしたそうです。
しかも、全部(プリッキーヌ100本以上くらい)を入れた火鍋風にしたそうで。
奥さんは味見の段階でギブアップ。(当然でしょう!笑)
旦那さんは汁も飲みながら美味しい、美味しいと、鍋を食べきったそうです。
(予想では、辛いものが大好きという手前、意地とか、見栄を張ったのでしょう。)

プリッキーヌで病院に救急搬送

旦那さんは夕食にプリッキーヌ鍋を食べきって、夜中の3時頃に胃痛で耐えきれなくなり奥さまにヘルプ!
どうにも耐えきれなく、救急車を呼ぶ事になり病院に救急搬送されました。
病院で思い当たる事は無いか?と聞かれ「大量の唐辛子を食べた」というと「それです!」と病院の先生も納得。
その後、2週間も入院されたそうです。
(それほど仲が良い人でも無く、旦那さんは合った事も無いのと、入院された話しも半年以上経過してから人に聞いたのでお見舞いにも行けず、詳細は不明です。)

プリッキーヌ(辛い唐辛子)を食べる時の注意点

農林水産省HP「カプサイシンに関する情報」からの引用です。
トウガラシを使った料理や調味料による適度な辛さは食欲を増進させ、おいしく食事をする助けになります。
しかし、トウガラシの辛みの主成分であるカプサイシンをとりすぎると、粘膜が傷つき、のどや胃が荒れてしまうことがあるので、辛いものを食べ過ぎないように心がけましょう。

カプサイシンってどんなもの?

カプサイシンはカプサイシノイドと呼ばれる炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)からなる天然の有機化合物の一つで、トウガラシなどに含まれる辛みをもたらす成分です。
気体になりにくいため、トウガラシを砕いて粉にしても辛さが減ることはありません。また、カプサイシンは加熱しても壊れにくいので、調理した後も辛みをもたらします。
水にはほとんど溶けませんが、油やアルコール、酢には溶けやすく、トウガラシを油や酒に漬け込むとカプサイシンなどの辛み成分が溶け出します。

トウガラシの辛さや刺激はどう表すの?

トウガラシなどの辛さを表記する際、分析機器で求めたカプサイシンなどの濃度の他に、スコヴィル単位:SHU(Scoville heat units)が用いられることがあります。スコヴィル単位とは、純粋なカプサイシン結晶を1600万SHUと表す、辛さや刺激の単位です。これは、1912年に化学者のスコヴィル氏が、トウガラシ抽出物の辛みを感じなくなるまで砂糖水で薄めた時の希釈倍率で辛さを表したことに由来して名付けられています。

カプサイシンはどんな食品に含まれているの?

乾燥唐辛子の写真カプサイシンは、トウガラシやトウガラシ粉末を使ったキムチやカレー、トウガラシを油に漬け込んだラー油をはじめとする液体調味料などに含まれます。
ピーマンもトウガラシの仲間(Capsicum属)に分類されますが、ピーマンにカプサイシンはほとんど含まれません。
トウガラシには多くの品種があり、果実に含まれるカプサイシンの量も品種によって様々です。また、栽培地や天気、収穫した時期などによっても異なります。例えば、日本で一般的に販売されているトウガラシの一種である鷹の爪1本(平均重量は約1 g)には、約1 mgのカプサイシンが含まれています。

カプサイシンを食べるとどうなるの?

カプサイシンが舌の感覚神経を刺激し、辛みを感じます。
食べ過ぎた時や、感受性の強い方は少し食べただけでも、辛みよりも痛みを強く感じたり、味を感じにくくなったりすることがあります。
少量のカプサイシンは口や食道、胃が適度に刺激されて唾液が出て、食欲が増進しますが、大量のカプサイシンが体内に入ると、粘膜が傷つきやすくなって胃腸などが荒れたり、咳が出たり、息切れがしたりします。
カプサイシンが体内に吸収されると、体が熱くなったり、汗が出たりします。

カプサイシンを含む食品は食べ過ぎない方がいいの?

同じ量のカプサイシンであっても、感受性の強さや慣れによって感じる刺激の強さが異なりますので、適度な辛さを一人一人把握し、好みに応じて適度に調理に取り入れましょう。
日本の伝統的な料理にはカプサイシンはあまり含まれていませんが、辛さを売りにしたカプサイシンを含む食品は手軽に購入することができ、たくさん食べてしまう可能性があります。
しかし、辛いものを食べ過ぎたり、激辛と言われるような極めて辛いものを食べたりすると、粘膜が傷つきやすくなり、のどや胃が荒れてしまいます。のどや胃の調子が悪い時は、辛いものに対する感受性が高くなっている場合がありますので、食べるのを控えるなど、体調を考えて食べましょう。
バランスのよい食事をするために、偏った食品ばかりを食べるのではなく、いろいろな食品を組み合わせて食べましょう。

辛み調節のポイント

トウガラシやその加工品を含む食品を食べる際には、以下の点に気を付けて辛みの調節をしましょう。
使用量:トウガラシやその加工品のカプサイシン濃度と使用量に比例して辛さを感じます。スコヴィル値や薄め方の情報があれば確認して、入れすぎないようしましょう。
切り方・挽き方(粒子の大きさ):舌の粘膜に接触する面積が大きいほど辛く感じます。細かくし過ぎないようしましょう。
温度:冷たい料理よりも熱い料理の方が辛さを感じます。必要に応じて冷ましてから食べましょう。ただし、調理時は加熱不足とならないよう食材にしっかり火を通しましょう。
乳製品の併用:乳製品の成分が舌に接触するカプサイシンを吸着することで、辛さが和らぎます。辛さが気になる場合には、料理にヨーグルトを加えたり、ラッシー(ヨーグルト飲料)、牛乳と一緒に食べたりしましょう。

食べるとき以外ではどんなことに注意すればいいの?

目から涙が出ている画像トウガラシに触れた手で眼や口をこすったりすると痛みを生じます。トウガラシやその加工品はきちんと容器に入れるなど、子どもの手が届かない場所で保管しましょう。
家庭菜園でトウガラシを栽培していたり、観賞用トウガラシが置かれていたりするなど、身近なところにもあるので、子どもが触れてしまわないように注意しましょう。また、辛いトウガラシを採取・調理する場合には、トウガラシに触れた部分に灼熱感や痛みを生じることがあるので、ビニール手袋などを着用しましょう。
もし触れてしまって灼熱感を感じたら、水道水とせっけんでよく洗い流しましょう。

こんなところにもカプサイシン?

食品以外にも、カプサイシンの刺激作用などを利用したいろいろな製品があります。使うときには説明書や注意書きをよく確認しましょう。

催涙スプレー:人の防犯・護身用や、濃度が高いものはクマ撃退用としても使われます。
ネズミよけ:農産物などが被害を受けないように忌避剤として使われます。
薬用クリーム/温湿布:痛みを軽減する目的で使われます。
入浴剤:お風呂で体を温めたり、発汗を促したりする目的で使われます。

辛いシシトウはなぜできるの?

通常(種子あり)のししとうの断面の写真シシトウはカプサイシンをほとんど含まない甘味種に分類されますが、カプサイシンを通常より多く含む辛いシシトウができることがあります。
例えば、天候が不安定になる6月や10月に土壌の水分量が急激に変わったり、高温(熱帯夜など)が続いたり、適切な量の肥料がまかれていない時には、ストレスがかかって辛いものができてしまうことが多いようです。
なお、見た目や匂いからシシトウの辛みを判断することができませんが、種子が少ないものや単為結果(受粉せずに実だけが発達して種のない実が成ること)したものは、カプサイシンを多く含むことが知られています。

家庭菜園などでシシトウを育てている方は、辛いシシトウを作らない工夫として、全期間を通じて乾燥しないよう土壌の水分を維持(過剰ではない)して、特に果実が付く時期に果実数に応じて徐々に水の量を増やし、適切な量の追肥をして、ストレスをできるだけかけないようにすると辛くなりません。

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