香格里拉(シャングリラ)で高山病にならない為に
香格里拉の街は標高3300mの高地にあるので高山病になりました。
昆明(標高1,892m)→大理(標高1,975m)→麗江(標高2,400m)→香格里拉(標高3300m)
昆明から5日間かけてバス移動で、高山病にならない為に体を慣らしてきましたが
香格里拉に滞在中もずっと頭が痛い。(個人差はあると思います)
寝ている間にも頭痛で目が覚める。
私は頭痛だけでしたが、ヒドイ場合は標高の低い所に緊急搬送しかありません。
ホテルや街の人にも「頭は痛くないか?」と、よくニコニコ聞かれるので高山病になる人が多いのでしょう。
酸素ボンベは、常時吸入していないと効果はありません。
頭痛が起こってから一時的に酸素ボンベで吸入しても治りません。
飛行機で一気に香格里拉に行くのは非常に危険と思います。
せっかくの旅が台無しになる恐れがあります。
日数をかけて体を慣らしながらたどり着くのがオススメです。
私の知識不足で使用しませんでしたが、ダイアモックスという高山病の薬があるようです。高地に到着する前日から、ダイアモックス125mg(0.5錠)を1日2回朝夕に到着後3日後までの4日間内服する。4日間以上滞在する場合でも、徐々に体が順応し、予防の内服を止めた後でも症状は出現しにくくなります。
ダイアモックスは、腎臓から重炭酸塩の排泄を促し、体液を酸性にするので、過換気(低酸素環境においてより多くの酸素を取り込もうとする努力)の結果によりおこる呼吸性アルカローシス(体液アルカリ化)を是正し、呼吸を促進させる作用があります。それによって、高所でみられる睡眠中の間歇呼吸を緩和します(睡眠が楽になる)。 脳髄液を酸性側に保ち、脳浮腫を軽減するとされています。
普通24~48時間かかる高所順応を早める(12~24時間に短縮する)効果を期待できます。
*高山病予防のためのお薬は処方薬ですので、服用する本人が病院等に来院し、医師との診察の後、必要錠数もらえるようです。
ダイアモックス錠と同じ成分アセタゾラミドというものあります。
香格里拉(シャングリラ)へのバスでの行き方
昆明→大理→麗江→香格里拉バスターミナルまでの地図です。
バスターミナルの位置は地図を拡大して確認してください。
「麗江」→「香格里拉」は約5時間で到着します。
「麗江」→「香格里拉」行きのバスの時刻表はコチラ
始発07:30から最終17:10まで発車しています。
平日に麗江バスターミナルに行きましたが、予約無しで待ち時間無しでバスに乗れました。
「麗江」→「香格里拉」のバスは、右側の席に座るとこんな絶景が見れます。
数百メートルはある谷底の絶景も見る事が出来ます。
逆に左側の席に座ると山ばかりです。
ただ、中国の(東南アジアほとんどと思うが)バスの運転手はガラが悪い。
運転が荒い。
無理な追い越し。スピードの出し過ぎ。クラクションで前の車を威嚇する。
山道の前が見えないカーブでの追い越しはヒヤヒヤものです。
香格里拉(シャングリラ)の観光情報
標高3300mの高地にある香格里拉(シャングリラ)は、チベット族が多く住む町。
雲南省 最大ともいわれるチベット仏教寺院など、チベット文化に触れられる。
香格里拉は、桃源郷と言ってもおかしくないレベルで美しい。
雲南省デチェン・チベット族自治州の香格里拉(シャングリラ)
チベット語でギャルタンと言い、チベット文化圏内なので、タルチョ(祈祷旗)がある。
主な香格里拉の観光地は、古城 歩行街、独克宗古城、松賛林寺、香格里拉博物館、石卡雪山、普達措国家公園など
香格里拉 古城 歩行街
香格里拉の古城には古い街並みが続いています。
お土産屋さん、飲食店が並んでいます。
夜はライトアップされて特にキレイです。
香格里拉の古城で有名なものは「松茸」「刀」「ヤクの肉」などです。
「松茸」は食べましたが、乾燥松茸を戻した煮込み料理で、固くて美味しくなかった。
「ヤクの肉」はスジ煮込みのような料理を食べましたが非常に美味しかった。
チベット族の「刀」の店は沢山ありました。
街中にはストゥーパ(仏塔)がある。チベット感が出る。
独克宗古城
独克宗古城は、古城 歩行街からすぐの所にあります。
見えていますので徒歩5分で行くことが出来ます。
夜でしたが独克宗古城の説明がありました。
マニ車があります。チベットに来た気分がアップします。
松賛林寺(ソンツェリン・ゴンパ)
雲南省最大のラマ教寺院。香格里拉観光のメインとも言える存在。
丘の上に建つ松賛林寺は、圧巻させられます。
松賛林寺は他でもよく紹介されているので割愛します。
「激しい運動をご遠慮ください。」と日本語で書かれています。
忘れてはいけません。ここ、香格里拉は標高3300mです。
階段を10段登るとフーフー。30段登ると休憩。激しい運動は無理です。
香格里拉博物館
あまり知られていませんが、香格里拉には「香格里拉博物館」があります。
香格里拉の歴史やチベット族の事、トンパ文字のことなど。
トンパ文字
香格里拉博物館の場所はGoogleマップには載ってないのでコチラから。
石卡雪山
石卡雪山は、2本のロープウェイを利用して、山頂付近まで移動ができる。
まず1本目のロープウェイで標高3300mの入口から、標高3750m付近にある亞拉青波牧場へ2km乗る。
2本目のロープウェイで標高4500m付近にある石卡雪山山頂付近まで2km。
合計4kmの絶景ポイントの旅を楽しむことが出来る。
これは、1本目のロープウェイの乗口。
高山病で頭痛がヒドイので酸素ボンベを購入したが、効果は無かった。
石卡雪山の山頂。とにかく風が強く寒かった。
4500mに登頂!と言ってもロープウェイですが。ほとんど歩いていません。
石卡雪山の山頂から見た景色。
普達措国家公園
「普達措国家公園」は2007年オープンした中国初の国立公園で、面積は約2千平方キロメートル。
高山植物が咲き乱れる普達措国家公園には
東西約3000m、南北の平均幅700mの碧塔海(高原湖)や、標高3705mにある底が見えるほどキレイな属都湖などがある。
湖に4000mを超える山々、馬、ヤク、青い大空、白い雲が映し出された景色は絶景です。
香格里拉の若者達が手を振ってくれました。
チベット族では、功徳を積むために石を積むようで、あちこちに石が積んであります。
ウシ科の動物「ヤク」や、沢山の馬が放牧されています。
ウシ科の動物「ヤク」は、畑作業、ミルク、ヤクの肉料理(観光にも)と香格里拉の人には欠かせない存在です。
帰りは香格里拉空港から
帰りは香格里拉空港から昆明へ一気に1時間くらいで。。。
香格里拉へ来る時は5日間もかかったのに。
最後に
あまり香格里拉の魅力を伝える事が出来ない記事でしたが
昆明 → 大理 → 麗江 → 香格里拉と旅をしてきて、一番満足度が高かったのが香格里拉でした。
「香格里拉へ行った。」という満足感。優越感。自分の中の何かの興奮度が一番高くなったのは香格里拉でした。
コメント
石卡雪山と梅里雪山(チベットとの省境、6740m)は、まったく別の山です(100㎞以上離れているメコン川とサルウイン川の間にある)。
登山禁止で、日本隊の大量遭難死んども過去にあり、まだ頂上には誰も登っていません。
いわば遊園地のような石卡雪山と混同して、本物の梅里雪山に向かう人が出てきかねません。
文章の訂正をお願いします。
石卡雪山と梅里雪山(チベットとの省境、6740m)は、まったく別の山です(二つの山は100㎞以上離れていて、後者はメコン川とサルウイン川の間にあります)。
登山禁止で、日本隊の大量遭難死なども過去にあり、まだ頂上には誰も登っていません。
いわば遊園地のような石卡雪山と混同して、本物の梅里雪山に向かう人が出てきかねません。
そのような勘違いが起こると危険なので、文章の訂正をお願いします。
香格里拉では、高山病対策のため、飛行機で一気に向かうべきではない、という意見には同意します。ちなみに、もし、高山病の症状が出た時は、車で「迸子欄」まで下りてください。
小生、梅里雪山(本物のほう)で20年間近く野生生物の撮影を続けているnature-photographerです。
記事の投稿者です。
失礼しました。修正しました。ご指摘ありがとうございました。
訂正、有難う御座います。
貴兄の案内記事は、非常によくできています。ちょうど今日、僕のアシスタント(中国人の女の子)が香格里拉に行き、明日から(本物の)梅里雪山を訪ねます。日本からメールで指示を送っているところです。貴兄の記事がとても役に立ちます。
ありがとうございます。
記事が役立って光栄です。今後とも宜しくお願い致します。