ナーガの火の玉祭りバンファイパヤナークに行ってきた
ナーガの火の玉祭りバンファイパヤナークとは陰暦の11月(2019年は10月16日でした)の満月の夜、メコン川の中で起こる不思議な現象で、卵ぐらいの大きさの赤色やオレンジがかった光の玉が川面から上空へ浮かび上がります。
地元の人々の間では「バンファイ・パヤナーク(龍神の火の玉)」と呼ばれ、科学的調査を行っていますが、なぜこの現象が毎年メコン川で起こり、ノンカイでしか見られず、安居の最終日に起こるのかについては謎に包まれています。年一回の不思議な現象を見ようと全国から観光客が大挙して訪れています。龍神の火の玉のほか、安居の最終日前3日間にはロングボート・レガッタも開催。最終日にはレースが繰り広げられ、メコン川沿いに住む人々の文化や伝統を垣間みることができます。
ナーガの火の玉祭り(バンファイパヤナーク)
タイの北東部、ラオスと国境を接するメコン川流域で毎年陰暦11月(2019年は10月16日でした)の最初の満月の夜にナーガ・ファイアボール「龍神の光の玉」が川底から現れます。
英語では「Naga fireballs」タイ語では「บั้งไฟพญานาค」「 bangfai payanak」 バンファイ・パヤナーク
ナーガの火の玉は、大きめの卵から親指ほどの様々な大きさの火の玉です。 真っ赤のものやピンクがかった赤、オレンジの色っぽいものがあります。 煙、すす、炎、音、臭いはありません。前触れもなくいきなり水面上から現、約5〜10秒間50〜150メートルくらいまで上昇し、すぐに消えます。空中で光が成長したり、徐々に消火したり、花火のように落ちたり、曲線を描く事はありません。真っ直ぐに浮かび上がりその頂点でいきなり光は消えます。
ナーガとは
ナーガ(Naga)またはナガは、南アジアと東南アジアの信仰神です。地域により異なる言い方をしますが、共通の特性は偉大さの紋付きの大きなヘビというのが象徴です。 豊かさ、そしてまた宇宙への梯子の象徴であります。
各地域の信念によると蛇の特性は異なります。 しかし、その基本は、蛇が金色の紋章と赤い目をした大きな蛇のように見えることです。 魚のような鱗には、威信に応じて多くの異なる色があります。 緑、黒、または虹の色のように7色です。 そして最も重要なことは、普通のナーガには頭が1つしかないことです。しかし、上位ランクには3つの頭、5つの頭、7つの頭、9つの頭があります。
ナーガの火の玉の出る場所
ナーガの火の玉の出る場所は、約20ヶ所あります。そして、ナーガの火の玉、メコン川から約500メートルくらい離れた場所にある沼、池、小川にもナーガの火の玉が出る事があるそうです。
私はノンカーイのナーガの火の玉祭りへ行くまで、1つのお寺の前でしか見られないものと思っていましたが、現地の人に聞くと沢山の場所で見る事が出来る事を知りました。
そして、場所によって沢山見れる所と、少ししか見れない所がある事も知りました。
ナーガの火の玉の出る時間
2019年のナーガの火の玉祭りは10/14,15,16,17の4日間行われました。
ただ、ナーガの火の玉が出没するのは陰暦11月(2019年は10月16日)の最初の満月の日の、日没から約23:00時間までのみ火の玉が上昇します。
そう、ナーガの火の玉を見るには1年に1日。数時間しか見れないのです。
毎年ナーガの火の玉が減少
長年のナーガ火の玉を研究しているマナト・カノクシルプ博士は、生態系のためにナガ火の玉の量が毎年減少し続けることを明らかにしました。
そして時間、条件により翌年にナガ火の玉の現象を見る機会があるかどうかはわからない。
気候の変動やメコン川の水位の変化と現在の地球温暖化によって、ナーガ火の玉が完全に消えるかもしれません。と言われています。
早く見に行かないと、見れなくなるかも知れないと思い、私は思い切って今年に見に行く事にし、見事にこの目で不思議な現象を見ました。
沢山のナーガ火の玉を見ました。不思議で不思議で、全く今でも意味が分かりません。
ナーガの火の玉の科学的解明
多くのタイの科学的研究は、ナーガの火の玉はメタン窒素ガスであり、深さ4.55〜13.40メートル、温度15℃以上、低酸素含有量のバクテリアによって引き起こされると結論づけています。
ナーガの火の玉が出る日は晴れであり、10時、13時、16時頃、温度は摂氏26度を超え、有機物を分解するのに十分な熱を引き起こします。 そして、発酵からのメタンは3-4時間十分になり、砂の表面にガス圧を作り出し、水から出るときにガスが出て上昇します。水の上に現れる泡のいくつかは広がります。 親指の大きさくらいのガスの内部コアが高くなり、酸素に影響を与えます。 燃焼を非常に速く引き起こし、発火させる夜間の温度と組み合わさりナーガの火の玉となる。と言われています。
Dr. Manat Kanoksilpは、「ナガの火の玉は物質でなければならない そして、質量を持っている必要があります。水から出るにしたがって、臭いのない無色のガスであり、自然に発火します。そして空気よりも軽くなければならない。酸性度とアルカリ度が メコン川の水は、メタン発酵を引き起こす生態系に対応しています。 メコン川にガストラップを設置していた場所、そして、メコン川に閉じ込められたガスに点火できることがわかりました。色は赤ピンクで飛び出します。」なぜナーガの火の玉が仏教の四旬節の夜に起こったのかという質問については、彼らはその夜に酸素があったと言った。 一年で最高の点火に役立つガス。 これは、 重力、 太陽 、月 、および地球の放射エネルギーの影響によって引き起こされます。とも言われています。
また、プラズマ物理学における同様の現象についても同様の説明があり、これは、静電気が溶液中に放電されることによって生成される自由に浮遊するプラズマボールです。大型、高電圧コンデンサを使用し、マイクロ波信号発生器または電子レンジのようなもので、自然ではないとも言われています。
ナーガの火の玉の神話と信念
信心深い地元の人たちはナーガの火の玉の神話説を信じています。
「龍神の光の玉」の名前通り、川底に住む龍神(Naga,ナーガ)が仏陀に対する信仰心と感謝の気持ちを表すために、火の玉を吐き出しているのだといいます。
ナガはもともと地下世界に住んでいたという。 凶暴な仏主が礼拝に来たとき、それは仏教への献身になりました。 激しく修道士になることを考えているが、修道士になれない動物であるという習慣を捨てたのは動物だからです。したがって、ヘビは陰暦11月に天国に昇り、陰暦の11日である15日目に人間の世界に戻ったときに仏教徒に固執します。 したがって、ナガ族の火の玉と、ナガ族に関する村人の信念と信念がまだ存在している限り、地域外の他の人々も原則を守るべきであります。
ナーガの火の玉の撮影に成功!
ナーガの火の玉を見た感想
実は今年の夏にノンカイに行った時にホテルのスタッフさんさんと話していて、ナーガの火の玉祭りの話しになり「10月17日だから是非来なさい。」と言われていて、その時は行く気が無く、適当に返事をしていたのだが、日本に帰ってナーガの火の玉祭りの事をネットで調べていると、ついつい行きたくなってしまい、本当に行ってしまった。
日本からバンコクまで飛行機で6時間。バンコクからウドンターニーまで飛行機で1時間。ウドンターニーからノンカイまでバスで1時間。ノンカイから火の玉祭りの場所まで車で2時間(帰りは4時間)。結局、自宅から火の玉祭りの場所まで約20時間くらいの移動。疲れる疲れる。ノンカイの道路は大渋滞。全然車は進まない。通常1時間で行ける場所が4時間は掛かるほどの渋滞だ。それにホテルもこの日はどこも満室。全然空いていない。私はたまたま1室だけ空いていたホテルをネットで事前予約出来た。それも8月に10/16の予約がだ。レンタルバイクは9月に日本からタイ人の友人の友人に根回ししてもらってノンカイの美容室の人に1台借りる事が出来た。それほどまでにタイでは人気の祭りのようだ。ホテルに到着してチェックインの手続きをしているとホテルのオーナーさんがいて、友人の友人の友人くらいで少し日本語が話せて、今年に日本旅行も行ったそうで、私がナーガの火の玉祭りに来た事を伝えると、ホテルのオーナーさんが「一緒に行こう!」と誘っていただき「バイクでココに行きたい」と言うと「ここはダメだ火の玉が少ない!もっともっと沢山火の玉が出る所がある!車に乗せてあげるから一緒に来なさい」と言われ、一緒に行く事になりました。タイ人の優しさに感謝です。一緒に行ったのは車2台で家族9人と私の10人。14時にノンカイの街中のホテルを出発して現地の親戚?の家に到着したのが16時頃。車を止めてタイの田舎の家で休憩。
そこから17時半頃にメコン川のほとりまで徒歩10分で到着。みんなでゴザをひいて、お母さんの手作りお弁当をみんなで食べます。
左の白い皿のスルメイカみないなものが「ポーク」と言われたので豚の乾燥させたもののようですが、食べるとスルメみたいでした。
その右横が「ソムタム」若い青いマンゴーのサラダです。イーサンの郷土料理。本場のソムタムはカニの出汁で味付けするらしくカニ味のソムタムは初めて食べました。が、辛さがハンパない!メチャ辛い!
その右横が芋かカマボコのように見えますが、これも「ポーク」と言われたので豚と何かの練り物のようでした。その他、手作りのソーセージなど沢山作ってきていて「アローイ(美味しい)」と言うと喜んでいただけました。実際にソムタムは感動的に美味しかったです。
一番びっくりしたのは全員、手で食事をする事です。スプーンやフォーク、ハシを使わずにカオニャオ(もち米)を手で丸めて、おかずも手で食べるのです。ミャンマーの田舎に行った時も手で食べいる人が多かったけれども、タイの田舎でも手で食事をするのだなぁと感動しました。
メコン川沿いには沢山の屋台が出ていいて、色々と買い食いタイム。イーサンの田舎の郷土料理も多く、食べた事の無いものが沢山あって、食べた事の無いものはドンドン買って食べてみました。
その中でも一番美味しかったのが「カオマオ」です。
カオマオ「ข้าวเม่า」とは、タイ北東部の郷土料理で、成熟前のもち米を収穫して脱穀し、鍋で煎ってから足踏み式の臼で脱稃し、ココナツ、砂糖、少し塩を入れたもののようです。とても美味しいかったです。
私は土手の一番下のメコン川沿いまで降りて、カメラを構えて火の玉が上がるのを待ちます。
火の玉に音は無く無音で上がります。
↑ナーガの火の玉が上がりました!↑
実際にこの目でナーガの火の玉を見ました。
メコン川の水面から真っ赤の玉が飛び出してきました。
音も煙も無く、スーと飛び出してきます。
1つ上がると続けて同じ場所から2つから最高8つくらい飛び出してきます。
全部で30発くらいは見ました。
不思議で不思議で、何とも言えない気持ちです。分かってはいたものの最初に見た瞬間は鳥肌が立ちました。
私が見たものは真っ赤のLEDのような光のものと、赤に近いオレンジ色のものでした。
実際に見ると科学では証明出来ない龍神がホントにいるような気分になります。いや、たぶん龍神がいる気がします。
ただ、30発くらい見ると飽きてきて「もういいよ。」という感じになってきますが。。。
人生で一番の不思議と感動を感じました。
ナーガの火の玉祭りの次の日
ナーガの火の玉祭り最終日前3日間にはロングボート・レガッタが開催。最終日にはレースが繰り広げられ、メコン川沿いに住む人々の文化や伝統を垣間みることができます。
実況中継の音声が非常に激しく、見ている方も興奮しました。
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